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2021年3月期(第173期)決算の概要

2021年5月26日
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 当社(社長 片山泰志)は、本日5月26日午後2時から取締役会を開催し、2021年3月期(2020年4月1日から2021年3月31日まで)の決算案等を決定いたしましたので、お知らせいたします。
 なお、第173期定時株主総会は、来たる6月29日、当社本店4階会議室で開催し、計算書類の報告をはじめ、剰余金の処分案や役員人事案等について承認を求める予定です。

1.2021年3月期連結決算の概況(2020年4月1日~2021年3月31日)

 当連結会計年度におけるわが国経済は、長引く新型コロナウイルス感染症拡大の影響により社会経済活動が制限され、政府による各種政策が講じられているものの非常に厳しい状況となりました。全国各地で感染者の増加に歯止めがかからず、感染の収束時期が見えない中、また、米中関係の緊張など海外情勢の不安定要素も加わり、依然として先行きは不透明な様相を呈しております。
 エネルギー業界におきましては、電力・都市ガスの小売全面自由化の進展により、地域や業種の垣根を越えた激しい顧客獲得競争が繰り広げられており、今後四国におきましても、大きな事業環境の変化が訪れる可能性があり、引き続き動向を注視していく必要があります。また、菅首相による「2050年カーボンニュートラル宣言」を受け、脱炭素社会の実現に向けた動きが大きく加速しており、都市ガス業界でも、積極的に貢献していく方針を表明いたしました。今後は、徹底した天然ガスシフト・高度利用による、より一層の低炭素化の推進に加え、メタネーションなどのイノベーションによる将来の脱炭素化を見据えた取り組みが必要となっており、大きな変革の時代を迎えております。
 このような中、当社グループでは、コロナ禍において徹底した予防対策を講じつつ、事業活動を継続してまいりました。
 売上高につきましては、ガス販売量の減少や原料費調整制度の影響などにより前連結会計年度に比べ9.9%減の420億1千万円となりました。一方費用面では、原料使用量の減少などにより前連結会計年度に比べ10.0%減の395億6千9百万円となりました。これらにより経常利益は前連結会計年度に比べ6.8%減の27億円、当期純利益は5.4%減の18億4千5百万円となり、当連結会計年度の決算は、減収減益となりました。

収支の概要(連結)

(単位 百万円)
項目 2019年度 2020年度
(当期)
増減 伸び率(%)
売上高 46,637 42,010 ▲4,627 ▲9.9
営業利益 2,675 2,440 ▲235 ▲8.8
経常利益 2,896 2,700 ▲195 ▲6.8
税金等調整前当期純利益 2,896 2,735 ▲161 ▲5.6
当期純利益 1,950 1,845 ▲105 ▲5.4

連結子会社
 四国ガス燃料株式会社
 四国ガス産業株式会社

2.次期(2022年3月期)連結決算の見通し

 次期の見通しについては、現時点において新型コロナウイルス感染拡大による影響を合理的に算定することが困難であるため未定としております。

3.2021年3月期単体決算の概況(2020年4月1日~2021年3月31日)

 ガス販売量は、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛や在宅勤務などにより、家庭用は前期に比べ4.0%増となりましたが、商・工業用などの業務用は、飲食店や宿泊施設などの商業店舗の休業や営業時間の短縮、生産調整による工場の稼働縮小などの影響により6.3%減となり、全体では前期に比べ3.9%減の2億143万立方メートルとなりました。
 ガス売上高につきましては、上記のとおりガス販売量が減少したことや原料費調整制度の影響などにより、前期に比べ10.8%減の229億7千5百万円となりました。これに受注工事収益とその他営業雑収益及び附帯事業収益を加えた総売上高につきましても、前期に比べ12.9%減の300億1千2百万円となりました。費用につきましては、ガス販売量減少にともなう原料の使用量減少により原材料費は前期に比べ17.3%減の101億4千3百万円となり、営業費用全体では12.0%減の291億1千2百万円になりました。
 これらにより利益につきましては、営業利益が前期に比べ33.4%減の9億円となり、経常利益が26.1%減の11億6千万円、当期純利益は21.9%減の8億6千2百万円となり、当期の決算は減収減益となりました。

収支の概要(単体)

(単位 百万円)
項目 2019年度 2020年度
(当期)
増減 伸び率(%)
総売上高 34,439 30,012 ▲4,426 ▲12.9
営業利益 1,351 900 ▲451 ▲33.4
経常利益 1,571 1,160 ▲410 ▲26.1
税引前当期純利益 1,571 1,200 ▲371 ▲23.6
当期純利益 1,104 862 ▲241 ▲21.9

4.期末配当金

 当期(2020年度)の期末配当金につきましては、2円50銭を予定しております。この結果、中間配当相当分を含めた年間配当は1株につき5円となります。

5.次期(2022年3月期)単体決算の見通し

 次期の見通しについては、現時点において新型コロナウイルス感染拡大による影響を合理的に算定することが困難であるため未定としております。

6.人事異動(内定)のお知らせ

7.その他

 依然として電力やLPガスとの熾烈なエネルギー間競合が続いており、人口減少や少子高齢化、省エネルギーの進展による需要の縮小が進むなど、今後も当社グループを取り巻く環境は一層厳しくなるものと予想されます。
 このような中、2021年6月より「ガポタでんき」として、四国ガスグループの都市ガス・LPガスをご利用の家庭用のお客さまを対象に電力販売を開始いたします。電力の販売は、多様化するお客さまのご要望に柔軟に対応し、お客さまサービスの向上につながる施策の一つと位置付けており、ガスと電気のセット販売を通じてお客さまへより豊かな生活を提供してまいります。さらに、当社は2050年のカーボンニュートラルに向けて、CO2排出量の少ない天然ガスの普及拡大により、まずは低炭素社会の実現のため、環境に配慮した事業活動に引き続き取り組んでまいります。また、現在の新型コロナウイルス感染症の拡大は、当社グループの事業活動へも様々な影響を及ぼしておりますが、今後につきましてもお客さまと職員の安全を最優先に考えて、安定供給と保安の確保に万全を期してまいります。
 当社グループは、「いつもの暮らしを、いちばんに。」をスローガンに、お客さまから選択される「総合生活産業企業グループ」として、これからもお客さまの暮らしに寄り添ったサービスを心掛けてまいります。「信頼され、選択される企業グループ」であり続けることを目指し、グループ一丸となって持続可能な社会の実現や地域の課題解決に貢献してまいります。