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2011年3月期(第163期)決算の概要

平成23年6月1日
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 当社(社長 檜垣俊二)は、本日6月1日(水)午後2時から取締役会を開催し、2011年3月期(2010年4月1日から2011年3月31日まで)の決算案等を決定いたしましたので、お知らせいたします。
なお、第163期定時株主総会は、来る6月29日(水)、当社5階会議室で開催し、計算書類の報告をはじめ、剰余金の処分案や役員人事案等について承認を求める予定です。

1.2011年3月期(第163期)連結決算の概況
2.2012年3月期(第164期)連結決算の見通し
3.2011年3月期(第163期)単体決算の概況
4.期末配当
5.2012年3月期(第164期)単体決算の見通し

1.2011年3月期連結決算の概況(2010年4月1日~2011年3月31日)
   当期におけるわが国経済は、海外経済の改善や政府による経済対策効果などにより一時回復の兆しがみられましたが、後半に入り、急激な円高による輸出の減速、エコポイントやエコカー補助金などの政策効果の息切れなどにより、景気は足踏み状態で推移しました。加えて、3月11日に発生しました東日本大震災により、流通は停滞し、生産や消費が落ち込むなど、先行きは極めて不透明な状況となっております。
このような状況の中、当社グループは、都市ガスの普及拡大を中心に懸命な営業活動を展開いたしました。
当連結会計年度の売上高は、夏場の猛暑と冬場の冷え込み及び新規大口顧客の稼働によるガス売上高の増加などにより、前期に比べ36億9,000万円増(+9.9%)の408億9,100万円となりました。
一方、費用面につきましては、天然ガス転換に係る設備投資の償却費や経年管入替えなどの保安関連費用が増加しました結果、営業費用は前期に比べ37億3,900万円増(+10.1%)の404億2,100万円となりました。
以上の結果、営業利益は前期に比べ4,900万円減(-9.6%)の4億7,000万円、経常利益は2億3,000万円減(-31.8%)の4億9,300万円、これにガス熱量変更引当金取崩しなどの特別利益の計上により、税金等調整前当期純利益は1億300万円減(-4.9%)の20億300万円、当期純利益は1億4、000万円減(-10.7%)の11億7,000万円となり、当事業年度の連結決算は、増収減益となりました。
収支の概要(連結) (単位 百万円)
項目 2009年度 2010年度(当期) 増減 伸び率(%)
売上高 37,201 40,891 3,690 9.9
営業利益 519 470 △49 △9.6
経常利益 724 493 △230 △31.8
税金等調整前当期純利益 2,107 2,003 △103 △4.9
当期純利益 1,311 1,170 △140 △10.7
連結子会社
  四国ガス燃料株式会社
四国ガス産業株式会社
2.次期(2012年3月期)連結決算の見通し
 
 売上高は、新規顧客の獲得や工業用を中心としたガス販売の増加や、原料費調整制度にもとづく料金単価の上方調整により増加の見通しです。収支面につきましては、原料費や減価償却費及び保安関連費用の増加により減益の見通しで、2011年度は、2010年度に比べ増収減益となる見通しです。
3.2011年3月期単体決算の概況(2010年4月1日~2011年3月31日)
   当社は、積極的な営業活動により都市ガスの普及拡大に鋭意努力を重ねました。これによりガス販売量は、全体で前期に比べ9.6%増の1億6,975万m³となりました。用途別のガス販売量では、家庭用は気温の影響などにより前期比1.3%の増加。商・工業用などの業務用は、工業用大口顧客の新規獲得などにより前期に比べ14.2%増となりました。
ガス売上高は、ガス販売量の増加により、前期に比べ14億5,800万円増(+6.5%)の239億1,400万円となり、これに、受注工事収益、器具販売収益などの営業雑収益及び附帯事業収益を加えた当事業年度の総売上高は、前期に比べ35億9,600万円増(+13.9%)の295億500万円となりました。
費用につきましては、天然ガス転換に係る設備投資の償却費や経年管入替えなどの保安関連費用が増加しました結果、営業費用は前期に比べ34億800万円増(+12.7%)の301億7,700万円となりました。
以上により、当事業年度の営業損益は、前期に比べ1億8,700万円改善され6億7,200万円の営業損失、また経常損益は前期に比べ2億2,500万円改善され6億3,400万円の経常損失となり、これにガス熱量変更引当金取崩しなどの特別利益の計上により、税引前当期純利益は前期に比べ3億4,800万円増(+65.4%)の8億8,000万円、当期純利益は、前期に比べ2億2,100万円増(+68.6%)の5億4,400万円と、増収増益となりました。
収支の概要(単体) (単位 百万円)
項目 2009年度 2010年度(当期) 増減 伸び率(%)
総売上高 25,908 29,505 3,596 13.9
営業利益 △860 △672 187
経常利益 △859 △634 225
税引前当期純利益 532 880 348 65.4
当期純利益 322 544 221 68.6
4.期末配当金
   当期(2010年度)の期末配当金につきましては、中間配当相当分を含めまして1株につき5円(年10%)とする予定です。
5.次期(2012年3月期)単体決算の見通し
   2012年3月期の当社単体決算は、ガス販売量の増加や原料費調整制度にもとづく料金単価の上方調整はあるものの、原料費や減価償却費及び保安関連費用の増加などにより、2011年3月期に比べ増収減益の見通しです。
その他
   3月11日に発生した東日本大震災による被害に対し、義援金の寄付、緊急備蓄品であるカセットコンロ・ボンベの寄贈、仙台市ガス局における開栓作業に職員32名を派遣するなど復興支援に、全国の都市ガス事業者と共に取り組んでまいりました。
また、天然ガスは供給安定性、優れた環境特性等の利点を持ち、その期待はより一層大きなものとなっております。当社は天然ガスの普及拡大を通じて社会のエネルギーセキュリティーの向上、低炭素社会に向けた取り組みを積極的に行ってまいります。

以上