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国内初の内航船「第一新珠丸」によるLNGの受け入れ

平成15年8月25日
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 内航LNG船「第一新珠丸」は、日本で初めて建造されたLNG運搬用の内航船で、1回当たり千トン、年間で約15万トンを輸送する能力があります。
 天然ガスの導入に内航船を使うことになったのは、外航船であれば、小型化にも経済的な限界があり、船、基地とも大きくなり過ぎます。すべてをローリー輸送にすれば、一次基地からの距離が遠い上、本四連絡橋の通行料がコスト高になるなどのネックから、最も経済的な輸送方法として、四国における天然ガスの需要規模や地理的条件などを総合的に勘案して決定しました。
 内航船によって輸送するLNGは、北九州エル・エヌ・ジー基地と大阪ガス姫路製造所の2ヵ所から出荷し、四国ガスは、岡山ガスと共同で、新日本製鐡(株)、北九州エル・エヌ・ジー(株)、大阪ガス(株)の3社から、LNGを購入します。なお、大阪ガスからの購入は、平成17年12月から開始します。四国ガスのLNG購入量は、四国4県の天然ガス転換が終了する平成22年時点で、約11万トンを予定しています。

 内航船の輸送は、新日本製鐡(株)の子会社のエヌエス・エル・サービスが四国ガス、岡山ガスの2社から委託を受けて行います。輸送距離は、北九州エル・エヌ・ジー基地から高松工場まで約380kmで、約17時間で到着します。

 内航船によって運ばれてきたLNG(液化天然ガス)は、高松工場のLNG貯槽に約マイナス160度に超低温のまま移され、このあと気化し、熱量調整や付臭などの肯定を経て、クリーンな都市ガスとしてガス導管を通じて香川県内のお客様のもとへ届けられます。また、高松工場に受け入れたLNGは、液体のまま国内最大級のタンクローリー(11トン積み)により、今治、徳島、高知などの各サテライト基地に陸上輸送されます。

第一新珠丸

概 要
1. 総トン数 約2,860トン
2. 全長 約86m
3. 型幅 約15m
4. 満載喫水 約4.2m
5. 貨物タンク容量 2500m (LNG積載量 約1,000トン)
6. 貨物タンク形状 横置き円筒型(約1250m×2タンク)
7. 満載航行速力 約12ノット
特 長
日本で初めて建造されたLNG輸送用の内航船であり、最新鋭の安全装置を装備。
年間輸送能力は約15万トンで、小型外航LNG並みの輸送能力を保有。
輸送中の侵入熱により発生する蒸発ガス(BOG)は、タンクに閉じ込めて外には出さない蓄圧タンク方式。
建 造
平成14年2月に起工し、15年7月竣工。
タンク及び船全体の設計、品質保持は川崎造船(株)が担当し、船体部は今治市の檜垣造船(株)にて建造。
調達及び輸送
四国ガス、岡山ガスの2社は、北九州エル・エヌ・ジー及び大阪ガス姫路製造所の2ヵ所から、内航船を使ってLNGを調達。
LNGの受け入れ量は、四国ガスの天然ガス転換終了時、年11万トン。岡山ガスは年5万トンを予定。